こんにちは近藤です。
久しぶりの配信となってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。
私個人としては既存サイトのてこ入れをしたり、PPCを使った別事業に力を入れたり。
楽しく過ごしていますが、まぁ色々やらないとダメで。
「なんかあれもこれも中途半端だなー」
そんな状況になりつつあります。(我ながら悲しい。。。)
ネットビジネスは多角化しやすいので陥りがちな罠のひとつです。
ネットで利益を上げる手段としては、
サイトアフィリ
メルマガアフィリ
オークション
せどり
ネットショップ
コンテンツビジネス
などなど。
ほんと沢山ありますよね。
そしてサイトアフィリ、メルマガアフィリなどを学ぶことで、仕組みそのものがわかってくるので、色々やってみたい気持ちが出てきます。
で、実際やってみたら
意外と簡単?
と言う風に成果が出ることもあるでしょう。
特にサイトアフィリで培ったノウハウは応用が利くのでそれこそ
コンサルティング
ホームページ作成
集客代行
などなど、一般の事業にシフトすることも可能ですので。
そう考えれば、
ほんとネットってすごいよね。
コストも安いし、集客もしやすいし。
と、いつも思うわけですが、とはいえ。
やっぱりあれもこれも同時にやるとうまくいかないことの方が多いですね。
閑話休題。
ところで、ついこの間、お箸を買いました。
知り合いに紹介してもらった職人の方が作っている輪島塗の箸です。
いわゆる輪島塗箸という完全、天然漆の箸なんですが、それなりの値段するだけあって、とてもしっかりしたお箸です。
しかも一膳、一膳完全手作り。
完成するまでに1週間から10日かかります。
そんなんで成り立つの?
と思ってしまうのが超効率的なところで商売をさせて頂いている悲しい頭脳なわけですが、私が心配するまでもなく。
室町時代から続いています。
で、色々話を聞いていると、
箸作りは作業工程が多いらしく、木を選別し、1本づつ漆を塗り、乾かし、箱詰めする。
それら全て手作業。
当然、そこには職人の技術というものがあって、誰でも簡単にできるものじゃない。
1本づつ丁寧にやらないと失敗して売り物にならないわけですね。
そうやって基礎の技術を学び終わるまでが4年。
そこから一通りの作業が出来るようになるまでは20年ぐらいかかるといってました。
日本にはこういった伝統工芸と呼ばれるものが沢山ありますよね。
加賀友禅
越前和紙
江戸切子
有田焼などなど。
どれをとってみても職人の思いが乗った、それこそお金では換えられないような代物ばかりです。
勿論、商売という以上、売れなければ潰れる。
需要がなくなれば終わる。
そういった原理原則は当然あるわけですし、こういった伝統工芸の中にも後継者問題で頭を悩ませている人がいるのも事実です。
ただ、思うんです。
ネットではこうも簡単に稼げてしまうわけですが、だからなんなの?
そこには何が残るの?って。
私はこの仕事を始めてそろそろ13年ぐらいですが、自分に残ったものといえば、わずかばかりの貯金と重たくなったお腹ぐらいなもんです。
勿論、
社員やバイト、
信頼できる外注の方々、
顧客の方々
に支えられて商売をさせて頂いているのは理解していますし、事業としてはそれほど苦なくやっています。
10年前と比べて知識や技術は格段に付いたでしょう。
ただネットと言うバーチャルな世界で生きていて
自分に何が残っているのだろう?
今後10年で何を残していけるのだろう?
そう考えたときに、残せるものといえば頭脳への投資としっかりとしたサイトぐらいなもんです。
しっかりしたサイトとはページ数や情報量があるサイトを指しているのではなく。
ファンが付くサイトです。
そこには
・内容
・サイトデザイン
・文章力
などなど
様々なものが必要になると思いますが、こういったものを突き詰めてサイトを作ることで、数年後もそれなりの報酬を上げられるのかなと感じます。
どうでしょう?
アフィリで独立した方。
また、会社を興した方。
心休まる日はあるでしょうか?
常にキーワードのこと。
リンクのこと。
事業のことを考えてしまわないでしょうか?
そりゃそうだろ。
それが経営者の仕事だろ
といわれればその通りなんですが、そもそも、毎月、同じ報酬が得られるとは限らないわけです。
1ヵ月が終わったら、またゼロスタート。
1日
1ヵ月
1年
ずーっと数字に追われるわけですね。
それこそ、外回りの営業マンのようにグラフ化されて。
当然、最高収益を上げることもあれば、最低収益の月もある。
そのたびに一喜一憂することになります。
サラリーマンとは違い確実に入ってくる報酬がないわけですから。
常に突発的な
検索エンジンの変動
何かの規約変更
案件の終了
などの問題でぐらつくことになります。
そういった非常にもろいビジネスです。
ネットには
ほら?簡単に儲かるよ?
短時間で誰でもできるよ?
なんでやらないの?
というビジネスが今でもあふれていますが、仮に本当に短期間で成果が出たとして。
そんなものにどれほど意味があるのでしょうか?
生活費になる
というレベルの人には、そりゃ意味があるかもしれませんが、そもそもそんな人は不確定要素の大きいネットビジネスではなく。
バイトしたほうがいいに決まってます。
じゃぁそれ以外の人にどれほどの意味があるのか?
と考えれば、己の力を過信してしまうというマイナスしかありません。
長い人生で見て1日、2日で結果が出たことなんてたいした意味はありません。
「そんな誰でも出来ることに意味なんてあんの?」
と言う話です。
そして、現実にそうなったときにまた悩みます。
こんなこといつまでこんなこと続けるの?
一生続けるの?
って。
半年?
1年?
3年、5年?
じゃぁ10年後の自分はいったいどうなってるんだろう?
—————-
あと10年もしたら、もう俺はここまでの強さは保てないだろう。
さらに50年後には死んでいないだろう。
—————-
そういったのはエアマスターの小西ですが、確かに50年後、10年後に限らず誰だって死んでる可能性は少なからずあるわけですが、10年後であれば、私を含めて大半の人が生きてるでしょう。
そう考えたとき。
ネットでビジネスをしていて何が残っているのか?
と言うことですね。
ちなみに小西とは漫画エアマスターの登場人物。
将棋漫画、ハチワンダイバーで有名になった柴田ヨクサル氏の人気作です。
個人的にこの人の漫画は独特言い回し、心理描写が好きですね。
お勧めの1つです。
まぁそれはともかく。
ネットビジネスの場合、考えてやらないと10年後。
何も残らないかもしれませんよ?と言う話です。
日々、SEOの情報や案件の情報。
自分でも稼げる方法はないかとアンテナを張り巡らしているあなた。
一度、冷静になって考えてみてください。
5年後。
10年後には何が残っているのかを。
何か考えるきっかけになれば幸いです。
ありがとうございました。
近藤
追伸
そうはいっても人は日々生きるだけで精一杯です。
そんな中で、真剣に考えることは相当な労力を使います。
だから人は考えずに言われたことをただやろうとするわけですね。
その方が楽だから。
何かあったらあの人が悪かったんだと責任転嫁できるから。